まるでアジアンリゾート。寝る前にも安心のレモングラスティー・アロマで心潤うひとときを。

アロマテラピーインストラクターのつちです。

バンコクやバリといったアジアの高級ホテルでも多用される香り、レモングラス。個人的にも大好きです。

リフレッシュ作用があることから朝に使われることが多いハーブ・アロマですが、誘眠・リラックス作用もあり、おやすみ前にもぴったり。

とくに胃腸を助ける作用にすぐれ、ハーブティーがおすすめです。

価格がこなれており、最初のハードルが低いところも魅力。

それではレモングラスの香りを楽しむためのマメ知識と、おすすめのレモングラスティー・精油をご紹介。

レモングラス精油には皮膚刺激があるため、ハーブティーか芳香浴で取り入れるのがおすすめです。

レモングラスは東南アジアを代表する香り

マンダリンオリエンタルバンコクのロビー

こちらはバンコクの老舗ホテル・マンダリンオリエンタルバンコク。エントランスに足を踏み入れた瞬間、爽やかなレモングラスの香りに包まれました。

レモングラスの香りは「レモン」と「草の青さ」が混じった、まさに「レモン」「グラス(草)」。シトラールという特徴成分がレモン様の芳香を放ちますが、実際の香りはレモンに似て非なるもの。

強い芳香ながらも万人受けするタイプの香りで虫よけもできるため東南アジアでは重宝されています。

先ほどのホテルのロビーでは要所にアロマポットがさりげなく。

バリ島のホテル「グランドハイアット・バリ」の朝食会場にも虫よけ&アロマテラピーとしてレモングラスのアロマポットが置かれており、朝からリゾート感にあふれていました。

このように、レモングラスは一流ホテルでも使われるすばらしい香り。それではどのような植物かを簡単にご説明。

レモングラスってどんな植物?

レモングラス

はい、見た目は思いっきり草です。こんな感じでわさわさと生えるイネ科の植物。

東南アジアやインドを中心にアフリカ大陸にも生息。国内では沖縄の農園で見つけました。

お察しのとおり温かい地域を好むハーブです。芳香成分により虫がほとんどつかず、肥料もさほど必要がないため育てやすい植物です。

食べてもよし。口から取り入れたい方へ

レモングラスを口から摂取するメリットは特徴成分・シトラールによる消化促進作用。そのためアジアではさまざまな料理やハーブティーに活用されています。

特にタイ料理に多用、世界三大スープのひとつ「トムヤムクン」に欠かせない香草。

バンコクのレストラン「Mango Tree」にて

左がトムヤムクン。右のお皿に乗っている万能ネギのようなものがレモングラス。

といっても、日本で食事に用いるのはハードル高し。口から摂取したい方はハーブティーとして取り入れるのがおすすめです。

レモングラスティーの効能とメリット

期待できる作用は以下のとおり。

  • リフレッシュ
  • リラックス
  • 誘眠
  • 胃の調子を整える
  • 気分を前向きにする

シトラールが消化を助け、食後や寝る前に飲むと胃がすっきり。リラックス作用による緊張の緩和や誘眠も期待できます。もちろんノンカフェイン。

さらに、自律神経をととのえる「ゲラニオール」も含まれており、1日のあれこれを思い出して眠れなくなってしまう方にもおすすめです。

※朝飲んだからといって眠くて困るといったことはありません。リラックスとリフレッシュ両方の効能があるハーブです。

レモングラスティーを選ぶときは、シングル(レモングラスのみ)とブレンドの2タイプがあります。香りを和らげたい、他の効果もほしいと思う方はブレンドで探すのが吉。

レモングラスティー(シングル)を飲んでみたい方へ

ティーバッグタイプだと楽ちん。こちらはエジプト産のオーガニック原料を使用。リーフタイプだともっとお求めやすくなります。

品質にこだわりたい方はこちら。国産有機でさらに安心。奈良の吉野で育った有機レモングラスティーです。

レモングラスティー(ブレンド)を飲んでみたい方へ

ブレンドに最適なのは青が美しい「バタフライピー」。レモングラスのスパイシーさが緩和され飲みやすくなります。バタフライピーの青い花にはアントシアニンがたっぷり含まれ、美容効果も期待できます。

あらゆるストレスを中和するかのようなブルーに惹き込まれる方多数。香りと色の相乗効果で、心静かなリラックスタイムを満喫できますよ。

レモングラスを精油で取り入れたい方へ

レモングラスの場合は高価な精油を使う必要はありません。レモングラスは有機栽培と通常農法での香りの違いが少ない精油です。(ラベンダーなどのフローラル系はけっこう違います)

レモングラス精油の使い方

重曹に混ぜて置くだけでもOK

香りが強い精油のため、どんな使い方をしても十分に香ります。

  • アロマストーンに垂らす
  • 重曹に混ぜてお皿や容器に入れる
  • 芳香浴用のアイテムを使う

ティッシュに垂らすと揮発が早すぎて香りに酔うことが。あと、ティッシュを通り越して家具につくと塗料がハゲたり匂いがとれなくなるのでご注意を。

お求めやすいレモングラス精油

画像のもの(楽天)は500円代。こちらでも十分香ります。香りが強い精油のため10mlで十分。

皮膚刺激が強い精油のため、オイルマッサージなどで肌に使うのは避けてください。

さいごに

マンダリンオリエンタルバンコクの客室(夜)

自宅にいながらアジアのリゾートにひとっとび。

1日の終わりのレモングラスティーやベッドサイドのアロマストーン。たったひと手間で驚くほど気分が変わります。

森の音など自然の声がする動画をかけるといっそう世界観が盛り上がります。リラックスタイムに取り入れるレモングラスティー・アロマで心地よいひとときをお過ごしください。