【計量不要】3分でできるアロマスプレーの作り方と素材選びの注意点

Woman applying insect repellent before forest hike beautiful summer day. Protecting from biting insects at summer. Active leisure.

アロマテラピーインストラクターのつちです。自分でアロマスプレーを作りたいけど「計量が面倒、ビーカー無いし!」という方へ。

初心者でも計量不要で簡単にアロマスプレーを自作する方法を教えます。初期投資はちょっとだけ必要ですが、2回目以降は買うよりずーっとお得。

残念ながら正しくない情報も多々あり、間違った材料選びをしてしまう方がいます。そういった点も詳しく解説。

アロマクラフトの中でも簡単で楽しめるスプレーづくり。それではレシピと作り方をご案内!



用意するもの(材料)

  • 精製水
  • 無水エタノール
  • お好みのエッセンシャルオイル(精油)
  • スプレーボトル
  • 漏斗(じょうご)

精製水はドラックストアで100円くらいで売っています。無水エタノールは500mlで千円ちょっと。お試しで作ってみたいときは100ml程度の少量ボトルもあります。

精油はシングル、ブレンド何でもOK。慣れてきたら即席ブレンドも面白いですよ。

スプレーボトルは必須。100均のプラスチック製で十分です。

漏斗はなくても何とかなりますが、あった方がよいです。旅行のときにコスメを小分けしたり、ゴマを容器に移し替えるときにも活躍。

消毒用エタノールは使える?

完全にNGではないですが、精油がきちんと混ざらなくなります。

エタノール濃度の違い

  • 消毒用エタノール…70~80%
  • 無水エタノール…99%以上

消毒用エタノールは殺菌作用が最も強い70~80%の濃度になっていて、水も含まれています。一方無水エタノールは99%以上がエタノール。

精油は水と分離する性質があるので、消毒用エタノールだときれいに混ざらないのです。できれば無水エタノールを使うことをおすすめします。

ミネラルウォーターの方がいい?

NO!断じてNOです。腐敗が早く進みます。

なんとなく「体にいい水」を入れたくなる気持ちはよーくわかります。しかし、ミネラルなど天然の成分が含まれている分、劣化が早く進行してしまいます。

不純物がないことが最優先。アロマクラフト作りには精製水が基本です。

精製水がない場合は水道水かRO水(ミネラルウォーターではない蒸留水)を使ってください。

レシピ(50mlの場合)

  • 無水エタノール…5mlくらい
  • 精油…3~10滴
  • 精製水…45mlくらい

今回は虫よけも兼ねて、生活の木の「シトロネラブレンド」を使用。

虫が嫌うシロトネラール、シトロネロールを含む「シトロネラ」という精油をベースに、ユーカリシトリオドラ、パルマローザ、ティーツリーなどを含む爽快で夏らしい香り。夏期限定品です。

アロマスプレーの作り方

まず一連の流れをご紹介

  1. 無水エタノールを5mlほど入れる
  2. 精油を3~10滴入れる
  3. フタを閉めて手で振る
  4. 精製水を9分目まで入れる
  5. 最後によく振って完成

最初は5分くらいかかるかもしれませんが、3分以内に完成します。慣れると1分で作れるように。

①無水エタノール

①「無水エタノール」を少しだけ入れます。目安はスプレーボトルの底から5ミリくらい。漏斗を使うとやりやすいです。

少しくらい多くても大丈夫ですが、多くなりすぎるとスプレーをした際にエタノールの揮発でむせますのでご注意。何回か作っているうちに自分の適量がわかってきます。

きちんと計量したい方…清潔なビーカーで5mlを量ってください

②ポイント!水の前に精油を入れる

②無水エタノールの次はエッセンシャルオイル(精油)を入れます。ここが最大のポイント。

精油は油とは混ざりますが、水とは分離してしまいます。エタノールは精油と水、どちらとも混ざる性質を持っており、二つを仲良く繋げてくれる仲介役。

エタノール→精油→水。この順番を守るときれいに混ざります。

精油→エタノール→水ではダメ?

精油を最初にいれると容器の底にくっついてしまい混ざりにくくなります。先に無水エタノールを入れる方がよいです。

精油は何滴入れたらいいの?

目的や精油の香りの強さ、好みによって変わります。

今回のシトロネラブレンドだと、完成品50mlに対して10滴程度を入れています(自分の場合)。虫よけ作用を高めるために多めに投入。

ボディ用の場合は1、2滴からはじめて大丈夫そうであれば徐々に増やしてください。精油によっては強い皮膚刺激があり、最初から大量に入れると思わぬトラブルが起こることがあります。

無水エタノールと精製水は多少分量が違っても大きな問題はありませんが、精油の量には気を配ってください。

③フタをしてシェイク!

③無水エタノールに精油を加えたらスプレーボトルのフタを閉め、手で振って混ぜます。10回くらい振ればOKです。

④精製水を加える

④容器の9分目あたりまで精製水を注ぎます。精製水のボトルは水が細く出るようになっており、漏斗なしでも注げます。

容器のギリギリまで入れるとスプレーディスペンサーを刺したときに溢れるので注意。私がよくやる失敗です。

あと一息で完成!

きちんと計量したい方…45mlを清潔なビーカーで量ってください

⑤再度シェイク!

⑤スプレーボトルのフタを閉めてシェイク。20~30回ほど振ってよくなじませましょう。

はい完成です!

思ったより簡単でしたか?使うときにも軽く振るとなおよしです。

おすすめのブレンド

ルームスプレーにおすすめのブレンドはこちら

  • リラックスブレンド:ラベンダー5滴、ティーツリー5滴…万能の組み合わせ。水回りの掃除や床磨きに使うと、家中がふわんと優しい香りに包まれます。
  • リフレッシュブレンド:レモン6滴、ペパーミント4滴…清々しく鼻が通るような香り。トイレのリフレッシャーとしても使えます。

軽くおさらい

最後に大事な点をまとめておきます。

  • 消毒用エタノールではなく、無水エタノールを使う
  • エタノール→精油→水の順番を守る
  • ミネラルウォーターは使わない

お好きな香りで自分だけのルームスプレー作りをお楽しみください。トイレの香りのトラブルや来客時のおもてなしなど、あったらいいな!というときにサッと作れて便利ですよ。

アロマがある暮らしを楽しんでくださいね。