アロマテラピーインストラクターとしてお恥ずかしい話ですが、精油の取扱いミスで病院行きに。
エッセンシャルオイル(精油)は使い方や分量をまちがえると、人体にダメージを与えることがあります。
自分の取扱い方にミスがあった上、最初の病院で誤診。
お財布も肌もイタイ目に。
同じ失敗をされる方が少なくなればと思い、記しますね。
デフューザーを使ったら…
とある日、友達が家に来ることに。
お迎えアロマとして、デフューザーに「ユーカリ・シュタイゲリアナ」をポタポタ。
1時間ほどすると、
アゴがムズムズするような?
友人たちと盛り上がり、気にしていませんでした。
クレンジングのときに、いつもと違う肌のキシミを感じました。
アゴに異変
翌朝、アゴに白いプツプツ発生。
会社に行くも、かゆさは増し。
中抜けをさせてもらい、皮膚科へ。
まさかの診断
若い女医さんの見立ては
あー、白ニキビですね
うっそーん。
いやいやいやいや。
白ニキビにしては、様子がおかしいです。かゆいです。
この押し問答を2,3回繰り返し。
抵抗むなしく白ニキビと断定。
塗り薬を処方いただきました。
毒づきながらも、一応塗りました(もちろん効かない)。
原因は何だろう
素人判断はいけないと思いつつ。
白ニキビではないだろう。
そういえば
- デフューザーに精油を垂らすとき少し手についた
- そのあと水を飲み、こぼれた水を手でぬぐった
手についたオイルを落とさずにアゴを触りました。アロマに慣れているからと油断していました。
名医の見解と対処法
翌日、推定白ニキビは勢いを増し。
気になる…。かゆいのもそうですが、コレが何なのか気になる。
地元で長く開業している皮膚科へ。
私:別の病院で白ニキビと言われたのですが…
先生:…白ニキビでないのは確実です。
私:そ、そうなんですか?
先生:ニキビは毛穴の炎症です。毛穴があるところにしかできません。
しかしこれは、毛穴がないところにもできています。外的要因ですね。
先生:そして、これはノウホウです。
私:ノウホウ?
先生:「膿疱」と書きます。”うるし”などの植物アレルギーの症状に見えます。最近、そういったものに触った覚えはありますか?
一昨日のことを話すと、センセイは大きくうなずき、
先生:おそらくそれが原因です。精油による皮膚のトラブルがすごく増えています。
私:そんなに多いんですか?
先生:近年すごく増えました。同様の症状の方がたくさん当院に来ています。
私:防ぐ方法はありますか?
先生:少しでも精油に触れたときは、すぐに手をよく洗うようにしてください。洗うまではその手であちこち触らないこと。
先生:精油がついた手でテーブルを触り、そのあと別の人がそのテーブルを触る。といったことも避けた方がよいです。
私:はい、気を付けます。薬は処方していただけるのですか?
先生:昨日の病院とは別の塗り薬を出しますね。
私:ありがとうございます。昨日の白ニキビの薬は、使わない方がいいですか?
先生:私はそう思います。おだいじに。
先生、ありがとう。本日のお見立てを信頼いたします。
推定白ニキビから、確定「膿疱」に。
原因と対策がわかり、すっきり。新しい塗り薬により、症状は緩和。約1週間で快方へ。
治るまでの間も、アゴがかゆくて気になりました。
自分で対処できること
精油瓶のフタについた原液が、手から顔へと移動し、アゴにトラブル発生。
顔はひんぱんに洗わないため、付着してから10時間も放置されてしまい、1週間以上のかゆみに悩まされました。
精油に触れた部位は、すぐに大量の水で洗い流す。
家具などに精油がついたときは、しっかり拭きとる。拭き取ったあとの手もよく洗う。
特に、小さいお子様は、大人に比べて症状があらわれやすく、細心の注意を払うべきです。
病院えらびも大切
注意していても、肌についてしまった場合。
すぐに皮膚科へ行きましょう。できれば信頼できる先生がいる病院へ。
誤診があったクリニックは美容中心でした、一般的な診察に不慣れかもしれません。
ふたつめのクリニックは、長く地域にある皮膚科。老若男女いろんな方が受診しています。見立てが早く、適切でした。
病院のはしごにより、症状に合った薬を塗るまで48時間以上空いてしまいました。評判のよい先生に診てもらうのをおすすめします。
精油はわるくない
このような体験をお知らせすると、精油→危険といったイメージをお持ちになるかもしれません。
使い方を誤った自分に非があり、精油に罪はないです。
精油は味方につけると頼もしく、取扱いを間違えると痛手に。
今回、たまたま原因となった「ユーカリ・シュタイゲリアナ」。
ユーカリの中でも、レモンに似た芳香で
- お求めやすい価格
- 少量でよく香る
- 爽やか
と、使い勝手がよい精油です。今でも大好き。雨の日や気分をすっきりさせたいときにおすすめのアロマですよ。