アロマ講師が解説。花粉の時期に役立つアロマ&ハーブ製品の使い方

春のきざしに喜ぶのも束の間、花粉にはホトホト困ります。会社や学校を休むわけにもいかず。子育て中の方は、買い物や公園でくしゃみの連続。

少しでも楽になりたい!

そんな気持ちにこたえるべく、アロマ&ハーブを活用した花粉の時期の過ごしかたをお伝えします。



アロマ=民間療法

アロマテラピーは治療ではなく、気になるグズグズや不快感の緩和に使います。

ヨーロッパでは医師がエッセンシャルオイルを処方することがありますが、日本ではあくまで民間療法。本格的な治療は、専門医にご相談を。

花粉対策のアロマは?

ずばり、花粉対策用です!というアロマ(エッセンシャルオイル・精油)があるというよりは、

呼吸を楽にする精油=花粉によるトラブルにも向いている。という解釈です。

加えて、香りで気分をリラックスさせたり、前向きにする作用も。カラダとココロ両方によい作用がある点が、アロマを取り入れるメリットです。

ペパーミント(精油)

年中人気のスッキリ精油。

1.8シネオールという特徴成分には抗菌・抗ウイルス作用があります。

安定した供給があり、安価に手に入る庶民の大きな味方。

花粉以外にも、インフル・風邪、喉のイガイガ対策など、年中ひっぱりだこ。

ペパーミント(ハーブ)

ハーブとしてもすぐれており、乾燥させた葉を使うミントティーが有名。

食後に飲むと、もたついた胃がすっきり。

カップからのぼる湯気を浴びるだけでも鼻が通ります。

ユーカリ(精油)

ペパーミントと並び、すっきり系の代表。オーストラリアが原産。

1.8シネオール(抗菌・抗ウイルス作用)が豊富。精油を顔に近づけると目がスースーするほどです。

香りが強く、種類により芳香が大きく異なるのが特徴。

たとえば…

・ユーカリ・グロブルス
少しクセがあり、芳香が強い

・ユーカリ・レモン
レモンのような芳香を含み、軽さのある香り

どちらも1.8シネオールを含んでいますので(含有量には微妙な違いあり)好みでOKです。

ただし、刺激が強く、原液の取扱には要注意。私はユーカリ精油がついた手で顔を触り、即日ブツブツが発生しました。

ユーカリ(ハーブ)

生のユーカリは毒性があり、コアラ以外の動物は食べません(コアラは進化の過程で解毒可能に)。

ハーブティーもありますが、刺激が強いため大量・連続しての飲用には向かず。

ユーカリをハーブティーに取り入れる場合は、他のハーブとブレンドするなど少量にとどめるのをおすすめします。

胃が弱い方、小さいお子様、妊娠中の方などにはおすすめしません。医師にご相談ください。

ラベンダー(精油)

リラックスや安眠作用に注目されがちですが、花粉症にもおすすめです。

抗菌作用があり、くしゃみや咳による筋肉の緊張をやわらげる作用もあります。

呼吸器系のお助けアロマ「ペパーミント」「ユーカリ」は目が覚めるような香り。ラベンダーを加えると香りが柔らかく。

ラベンダー(ハーブ)

乾燥させたラベンダーの穂は、ハーブティーとして飲用できます。特に、フランス産のオーガニックラベンダーはうっとりするような香り。

入浴剤としてお風呂に入れるとハーバルバスのできあがり。大活躍のハーブです。

ラベンダーポプリをお風呂に使うときは、キッチン用の排水溝ネットに入れると後処理が楽。

ネトル(ハーブ)

浄血・利尿作用にすぐれ、アレルギーをやわらげる作用があり、ドイツでは「春季療法」に使われています。

老廃物や尿酸を排出する作用もあり、痛風の方が飲むことも。ビタミンCや鉄分、葉酸も含み海外では妊婦さんにも人気。

風味に大きなクセはなく、緑茶に近い草っぽい味。ブレンドティーにすると一層飲みやすくなります。ネトルの有機ハーブティーは下記でご紹介。

花粉対策方法まとめ

先ほどのアロマ・ハーブ紹介を踏まえ、1日の対策方法を列挙。

起床~おでかけ前

何かと忙しい朝、パパっとできる方法を。

朝食後にハーブティー

お湯を注ぐだけで簡単。身支度をしながら用意し、蒸らしたらいっぷく。カップの蒸気をゆっくり吸い込むと鼻の粘膜にも届き、さらに良し。

どんなハーブティーがよい?

スーパーで手っ取り早く、という方はミントティーでOK。有機(オーガニック)をチョイスすると、より力強い風味を楽しめます。特におすすめは?と言われればこちら。

1,000円以下でお味も本格派。

上述、ドイツでアレルギー対策に飲用する「ネトル」を筆頭にペパーミント、フェンネル、タンポポ、リコリス、アロエベラのブレンド。

原料にはすべてオーガニックを使用。ノンカフェイン。

個包装もパッケージと同じ柄の紙袋入り、pukkaのティーは種類が豊富、プチギフトにも喜ばれます。

マスクにシュっ


マスクにもひと工夫。

花粉対策用のアロマスプレーをひと吹き。鼻通りをよくし、喉の不快感も緩和されます。

アロマ&ハーブ専門店 ”エンハーブ(enherb)”の「MASK AROMA(マスクアロマ)」がリニューアルし、さらに良い香りに。

MASK AROMA 商品情報(エンハーブ公式サイト)

現物を確認。ティーツリーの配合により、森にいるようなリラックス感が加わりました。コンパクトでかさばらない点も◎。

直接肌に触れないよう、マスクの外側から吹き付けてください。マグカップや洗面器に張った湯にひと吹きして、蒸気浴にも使えますよ。

会社ではどうする?

アロマデフューザー

デスクに置ける環境であれば、アロマデフューザーは大きな味方になります。

水を入れるタイプも良いですが、精油ビンをそのまま刺すタイプは楽ちん。

自宅では生活の木の「アロモアミニ」を使っています。

楽天のお得なショップはこちら。

本体価格のみで、送料無料。
しかも10mlのえらべるブレンドオイル付。家でも職場でもすぐ使えます。

アロマスプレー

ベタですが、外出時にも取り入れやすい方法。

ティッシュに吹き付け

先ほどの「MASK AROMA」をティッシュに吹き付け、そばに置くだけでも香りが広がります。

ハンカチに忍ばせて

お仕事柄マスクができない方は、ハンカチにスプレーを吹き付けておき、空き時間にアロマを吸い込むのがおすすめ。

どれも面倒な方はコレ

歯磨きなら取り入れやすいかと。2年以上リピートしている「パックス 石けんハミガキ」

合成界面活性剤を使用せず、洗浄成分には天然のハッカ&ユーカリオイルを使用。ハッカは和製ペパーミント。ユーカリも含まれ花粉症対策も兼ねる便利なハミガキ。

泡が立たず驚くかもしれませんが、慣れると快適。むしろ、あの泡ってなんだったん?と。一本300円程度で、続けられる価格も好印象。

今では超レトロなパケが好きになりました。送料込でお求めやすいのはこちらのショップ。

さいごに

アロマテラピーによる民間療法では、一度にたくさんの精油をつかいません。日常に少しずつ取り入れたら、なんだか調子がよい。

そのくらいがちょうどよいと思っています。無理なく楽しめる範囲でご活用くださいね。