今回の宿泊記はタイ バンコクの老舗ホテル「マンダリンオリエンタルバンコク」。
数え切れないほどの雑誌やブログで紹介されてきたハイクラスホテル。アジア屈指の一流ホテルとして、世界に名を響かせる名門。
華やかな歴史と確かなホスピタリティ。「一度は泊まってみたいホテル」としてホテル好きには憧れの存在。私も熱いまなざしを送るひとりでした。
目次
このホテルの世界観
世界的に有名って、豪華絢爛(けんらん)、きらっきらなの?
むしろしっとり。館内は落ち着いた配色で、エントランスは想像よりもコンパクト。いい意味できらめいています。人がホテルを輝かせています。
もちろん、価格にふさわしい調度品がありますし、各所に生花が惜しげもなく使われています。それらを引き立たせるスタッフのおもてなし。最初から最後まであたたかい。
24時間対応のバトラー
130年もの間「一流」といわれる理由は抜群のホスピタリティ。「バトラー制」というサービスが特長で、1フロアに一人の「バトラー」がつきます。
ベッドサイドの「バトラーボタン」を押すと現れ、いろんなお世話をしてくれます。タイミングによっては混み合うことがありますが、気長に待ちましょう。
粋なおもてなし
1泊目のホテルからタクシーで到着。エントランスのボーイさんが花輪を指にかけてくれました。ハワイのレイを手のひらサイズにしたような。
甘くあたたかみのある独特の香りは…ジャスミン!生花ならではのグリーンがかった蜜のにおい。つなぎ目には蘭のあしらい。
もーすてき。この花輪はいつもあるのか、花が変わるのかはわからず。
客室(デラックスツイン)
チェックイン時間前でも、すみやかに案内いただきました。このホテルではチェックイン手続きはすべてお部屋で。今回のお部屋はデラックスツイン。
ウェルカムフルーツでございます。2日かけてやっと食べました。
ベッド
到着時の様子。凹ませたクッションをベッドに置いて、こんな素敵になるのですか。
寝心地は良いです。が、1泊目の最新ポケットコイルが気持ちよすぎて感動がうすく。寝具だけは1泊目の圧勝。
1泊目は”グランデ センターポイント スクンビット55トンロー”宿泊記にまとめています。
ずらりと並ぶアメニティ
すべてオリジナル、レモングラスの香りで統一。奥にある大きい縦長箱はバス用のアロマオイル。画像に写っているのは…
- 固形ソープ
- シャンプー
- コンディショナー
- ボディローション
- シャワーキャップ
- コットンセット
ハブラシや洗面所用のグラス、バスローブは別の場所に。
スリッパもふっかふかのキルティング。このあたりは1泊目の3~4つ星と大きく違うところ。
バスルーム・バスアメニティ
ピッカピカの大理石。掃除に一点のぬかりもございませぬ。バスルームにも生花、しかも植木。
入浴剤はふたつから選べます。まず太っ腹なバス用アロマオイルが一本(90ml)。香りはレモングラスベース。こちらは持ち帰り、家で楽しんでいます。数滴でしっかり香ります。
爽快な香りのバスソルト(右)が使い放題。滞在中はこちらを使用しました。お肌つるつる。 左の丸いのはコットン。
客室からの眺め
滞在した15階デラックスキングからの眺望。チャオプラヤ川の真ん前。
ちなみに「スーペリア」と「デラックス」は客室は同じで眺望のみが違います。料金の違いは数千円ほど。夜はわーキレー!というほどではないので、日中部屋にいない方はスーペリアでもよいかも。
- スーペリア ”ちょこっとリバービュー”
- デラックス ”ど真ん前リバービュー”
ハッピーバースデー!
この日はおっさんの誕生日、手書きのメッセージ&お花が。ありがとう!他にもお祝いのモノがありましたが、ネタバレするとつまらないのでヒミツに。自分の誕生日に来たいっす。
魔法のようなお片付け
ランチから部屋に戻ると。あり?なんとなく片付いているような?
おっさんがベッドに放り投げていったベルトが、くるりと巻かれてテーブルの上に。ほかにも微に入り細に入り整っています。これが噂のアレですね。まるで間違いさがし。楽しい…!
詳しく知らない方がおもしろいので、ぼやかしときます。
このマチガイ探しは滞在中に何度も遭遇。おパンツなどを放置して出かけないようご注意。
そっとしてほしい方は「do not disturb(起こさないでください)」ボタンを押して出ればよろしいかと。
オリエンタルスパ
もー人生最高のスパ体験でした。詳しくは別記事めくるめく陶酔。オリエンタルスパで至福のときへ。
ターンダウン
ディナー後に戻るとターンダウン済。到着時とは違う落ち着いた雰囲気に。あのおしゃれ凹みクッションは持ち場に帰ったようです。
ホテルのバーで一杯やりますか。酒は弱いが、バーは好き。
バンブーバー
ロビー階のザ・バンブーバー(The Bamboo bar)へ。
ドアをくぐるとイケメンがお迎え。モヒートをアルコール薄めでたのんます。おっさんはバーボンだったと。
お通しのナッツを超美人が持ってきました。黒髪ロングのポニーテール、ジャストサイズのミニブラックワンピ。
ビジンに目が冴えたところでモヒート着。求めていたアルコール加減、フレッシュミントとライムの香り。シロップが疲れた身体に染みわたる。
ピアース・ブロスナン(かつてのジェームスボンド)似のおじさまがピアノでジャズを奏でます。最高のモヒートとジャズ。しあわせ。
生演奏は毎日21時から。
The Bamboo Bar(ザ・バンブーバー)
営業時間 17:00~翌1:00(日~木) 17:00~翌2:00(金、土)
ジャズの生演奏 21:00~0:00(日~木) 21:00~翌1:00(金、土)
ドレスコード
夜は「エレガントな装いと履物」(男性はワイシャツと長いパンツ、甲とかかとを覆う靴)となっていますがバーにはカジュアルな方もいました。
気取りすぎる必要はないものの、もてなす側としてはドレスコード尊重してくれるゲストを好ましく感じると思います。
肩やデコルテの露出はOK。ちょっとしたワンピ&かかと紐のあるサンダルでも十分。
エレガント組は、夏素材のワンピースやきちんとめのノースリーブにアクセサリーをプラスした無理のない旅ファッションでした。タンクトップはNG。
きちんと感があるなら、細かく気にしなくても大丈夫。
1日満喫して、心地よく疲れました。おやすみなさい。
リバーサイドで朝食
朝ごはん、とっても高いんです。100バーツ(約300円)のチップでめちゃくちゃ感謝される国で、6,000円の朝飯。同じ金額で、バンコクのそこそこキレイなホテルに1泊できます。
評判をききつけ、近隣ホテルから食べに来る方が多数。味のよさはもちろんですが、チャオプラヤ川を眺めるバンコクならではのロケーションが人気の秘訣。
オープンエアの食事会場はふたつ。
- リバーサイドテラス
- ザ・ヴェランダ(屋内席もあり)
今回は「リバーサイドテラス」へ。洋食・タイ料理を中心に豊富なラインナップ。
トムヤムクンやヌードル、果実にストロー直刺しのココナッツジュースまで。パンやデザートは1日で制覇できないほどたっくさん。チーズも5種以上ありました。
欧米のゲストが多いようで、洋食がふんだんに用意されています。これなら1週間以上の滞在でも大丈夫そう。
驚いたのはグラニュー糖一体型のシナモンスティック。シナモンの先端3分の1にたっぷり茶砂糖がまぶされ、こちこちに固まっとります。カプチーノの添えものとして登場。
これでくるくるするのね。お好みの甘さに整えつつ香りづけも。少量で爆発的に甘く、全部溶かすとどうなってしまうのか。
シナモンの芳香が朝のカラダをひきしめます。コーヒー豆もさすがのお味。
リバーサイドテラス
営業時間:朝食7:00~10:30 ディナー19:00~22:30
ドレスコード:日中はスマートカジュアル ディナーはエレガント
気になる宿泊料金
宿泊料金もハイクラス。シーズンによりますが一番お安い「スーペリア」で1泊1室4~6万円くらい(海外は1名でも2名でも室料は同じ)。
朝食を省けばひとり6,000円ほどお安くなりますが、このクラスのホテルに泊まるときは、朝食つきをおすすめします。
さいごに
レモングラスの香りに包まれるマンダリン オリエンタル バンコク。必ず再訪すると決めたオリエンタル・スパ。後生わすれないホテルは、今日もゲストを楽しませているはず。
ぜひ記念日に。
2017年5月に訪問。
マンダリン オリエンタル バンコク
48 Oriental Avenue
Bangkok 10500, Thailand