富良野の ”ファーム富田” はアロマ好きにはたまらないスポット。
ラベンダーの香りと観光を楽しみ、お得な芳香蒸留水を自分のお土産にする「アロマトリップ富良野」をご紹介!
目次
富良野のラベンダーの見ごろ

富良野では4種類のラベンダーが咲きます。開花時期は6月下旬~8月上旬。
- 濃紫早咲3号
- ようてい
- おかむらさき
- はなもいわ
の順に咲きます。「紫色のじゅうたん」を眺めるには、7月中旬がおすすめです。
国内最大のラベンダー園 ファーム富田
約15ヘクタール(東京ドーム3個分ほど)のラベンダー畑をもつファーム富田。
「花人の畑」「蒸留の舎(いえ)」など10種類の畑とテーマ別の13の舎(いえ)が点在する園内を歩いて散策できます。
カフェやショップも充実、遠くにそびえる大雪山系を一望する絶景は、ザ・北海道。

カフェ2階席からの眺め(7月中旬に撮影)
ファーム富田の基本情報
【入園料】無料
【滞在時間】1時間以上がおすすめ
【交通手段】車 or 観光バス
ファーム富田をさくさく観光できる時間
開園すぐです。8時までに着くと理想的。
開園は8時半からですが、開園前でも駐車場に入れます。駐車場の辺りから見えるラベンダー畑もあります。
- 旭川から車で行き8時頃に着きたい場合…6時半出発が目安
- 札幌から車で行き8時頃に着きたい場合…ベストは5時半発、遅くても6時出発がおすすめ
北海道産の精油と蒸留水
ファーム富田には、ラベンダーの花と葉からエッセンシャルオイル(精油)とラベンダー蒸留水(フローラルウォーター)を抽出する水蒸気蒸留窯があり、タイミングがよければ「蒸留の舎(いえ)」で蒸留の様子を見学することができます。
初モノを入手できる時期
その年のエッセンシャルオイルやラベンダー蒸留水は、7月中旬から蒸留が始まることが多いです。
気候や刈り取り時期により変動します。
- 2017年は7月10日からラベンダーの蒸留作業が始まりました!
※ご参考:2016年は7月18日から蒸留開始
蒸留釜から香るラベンダーアロマ

この時期の舎内は蒸留時間外でもラベンダーの香りがほのかにたちこめています。
100%富良野産の天然ラベンダーアロマ。
甘くやさしい香りを胸いっぱい吸い込んでみてください。癒されます~
蒸留のタイムスケジュール
蒸留時間はその時により、現地でタイムスケジュールが掲示されています。
7・8月の ” 蒸留の舎” の営業時間は 8:30~17:30で、その間のどこかで行われます。
1回の蒸留時間は約90分です。
蒸留の方法
- 窯の中にラベンダーの花穂をいっぱいに詰めて下から水蒸気で蒸し、ラベンダーの成分を水蒸気と一緒に揮発させて気体にする
- 気体が通る管を冷やすと、気体→液体に。
- 液体になったラベンダーの成分は水と油に分かれ、ラベンダー蒸留水(フローラルウォーター)とエッセンシャルオイル(精油)が採れるしくみ
蒸留できる量
ここでは一窯に約60kgのラベンダーを入れ、そこから約200~300ccのエッセンシャルオイル(精油)を採油することができます。
大人の男性ひとり分の重さのラベンダーから240mlほどしか採れないんです。
植物の60kgは相当かさばります。もっさもさのラベンダーの山です。
もっさもさの60kgからたった240ml??
少ないと思うかもしれませんが、ラベンダーは採油率がよい方なんです。
採油率って?
原料にたいしてどのくらい割合でエッセンシャルオイル(精油)が採れるのかを示す数値です。たとえば、ローズ(バラ)はスタバのショートサイズ分の精油を採るために1250kg(!)もの花びらを必要とします。
このように、精油の価値は採油率に大きく影響されます。
お得すぎる芳香蒸留水

ラベンダー蒸留水は蒸留釜の前で販売されています。
ラベンダーの種類による銘柄分けはありません。花の種類はそのときにより様々です。
2017.08.24追記
ラベンダー蒸留水のラインナップが増えました。
花指定がない通常品に加え「おかむらさき」が販売されるように。「おかむらさき」の精油は濃厚な甘さがあります。オンラインで買ってみたところ大差はありませんが、通常品よりも甘い香りに感じました。
気になるお値段
ファーム富田のラベンダー蒸留水(フローラルウォーター)の価格
- 300ml…300円
- 300ml×2…500円(まとめ買いで100円お得)
- 1リットル…800円(超お買い得)
当時は札幌在住でしたので1ℓ×1本、300m×2本の計1.6リットルを購入。合計1400円(安い…)
画像のコルクボードには「青々しいさわやかな香り」と説明がありますが、個人的には「甘く深みのあるラベンダー」と感じました。
そのときの花の種類がそうだったのでしょう。
遠くからお越しで持ち帰れない場合でも、店頭のサンプルで香りを楽しむことができます。
送料を考えても安いので、宅急便で送るのもおすすめです。
現地よりタイミングが遅くなりますが、オンラインショップでも販売されます。
ラベンダー芳香蒸留水の使い方
お風呂に
”お風呂に100mlほど入れてお楽しみください”
と商品説明には記載されていますが、140リットルのお湯に20~30mlで十分香りを楽しめます。一回20~30円で天然の香りのバスタイムを楽しめるとはお得。
お湯に蒸留水を入れると、あたためられて香りの揮発が早くなり、常温よりも香りを強く感じます。
「足りなかったら足す」のがおすすめです。
重曹を加えるとお湯がやわらかくなり、天然の塩を加えると体があたたまりやすくなります。重曹や塩はラベンダー蒸留水と別々に入れてもかまいません。
※香りの強さの感じ方は人により異なります
洗濯に
すすぎのときに、キャップ一杯ほどを投入。洗い上がりにやさしい香りが残ります。
干している部屋に香りがただよい、いい気分。梅雨のときの部屋干しにもおすすめ。
すすぎに入れるタイミングが難しい!という方へ。
手洗いのすすぎに使ってみてください。キャップ半分で十分です。お洋服の虫よけにもなります。
※シルクなどデリケートな素材にはお使いにならないでください
化粧水として
天然成分のコスメとしてお肌に使う方もいます。肌につけると、さっぱりとした感触。含有物は水+芳香成分のみで、保湿力はほぼなし。プレ化粧水として使うか、超さっぱりが好みの方に。
ファーム富田のラベンダー蒸留水は「化粧品」としてはつくられていません(顔につけるのは自己責任)。
コスメとしての品質を求める方には「ケンソー(KENSO)」の ”国産ハーブウォーター” をおすすめします。
保湿力をアップしたいときは、手のひらでお好みのオイルを1、2滴加えるとよいでしょう。香りがあるオイルは、においが混ざるので慎重に。個人的につかいやすいのはスクワランオイルです。
ルームスプレーになる?
なるような、ならないような。スプレータイプも販売されています。
- スプレー(花指定なし)200ml 400円
- スプレー(おかむらさき)200ml 450円
天然の芳香成分のみですから、香りは長持ちはしません。数分でいい香りはどこかへ。控えめな芳香が好きな方には良さそうです。
ボトルからスプレー容器にうつすときは、光劣化をふせぐ遮光(青や緑の色がついたもの、または白い容器)のものがおすすめ。素材はプラスチックで十分です。
ピロースプレーにはどう?
ルーム用よりも、ピロー用がおすすめ。つけすぎると眠りをさまたげます。
ちょっとずつシュッ。
肌が弱い方、小さいお子様の枕には控えて。ティッシュにつけて肌に触れないところに置きます。
寝具には、すすぎの仕上げにラベンダー蒸留水を追加した香りづけがおすすめ。
キャップ1杯から試して、少なければ増やしましょう。
合成香料の柔軟剤とはちがう、やさしい香りにつつまれます。フローラルウォーターは香りが弱くなるのが早いため、しっかり香りたい方はルームスプレーと併用してください。
※合成香料がだめだとは思っていません。安定していて香りが強く、安価。どちらを選ぶかは好み次第。
おわりに
”アロマトリップ富良野” はアロマ初心者や男性にも受け入れてもらいやすい「香る旅」。
車は必須、彼氏や旦那さまに活躍してもらい、カップルやファミリーで楽しむのもいいですね。
写真好きな男性には魅力的な風景ですし、カフェもあります。香りに興味がない男性でも、1時間は楽しんでもらえるかと。
蒸留釜は機械的、メカ好き男子ならよろこぶかも。
エッセンシャルオイルの香りも素晴らしいですが、現地の蒸留釜では「そこにしかない香り」を堪能できます。
アロマの資格を考えている方は、最もポピュラーな抽出方法である水蒸気蒸留法の勉強にもなりますよ!