クアラルンプール(以下KL)で伝統的なマレー料理×ワインを楽しめる、おすすめの美味ダイニングをご紹介。
KLに再訪したい理由のひとつが、このお店。高級店でありながら高すぎず、かしこまり過ぎない。
オトナが気持ちよいレストラン。
2004年に”ベスト マレー レストラン” を受賞。
訪問日は2014年の大晦日。日本から予約をして行きました。(予約方法は下記をご参照)
マレー料理って?
多民族国家のマレーシア。約6割を占めるマレー系、その次に多く3割ほどの中華系、1割ほどのインド系に大別されます。
マレー系の多くはイスラム教徒で、豚肉を口にすることと、飲酒を禁じられています。豚肉以外にも「ハラール」(加工や調理の作法を守った食事)ではない食事も口にしません。
マレーシアでは、イスラム教徒以外が豚肉を食べたり、お酒を飲むことは認められています。
マレー料理のキホン
- 豚・アルコールが全面NG
- その他の肉も条件付き(ハラール)
- 甘くてスパイシー
- ハーブを多用
- 唐辛子あり
- 野菜はふんだんに
甘さ推しのエスニックです。
なんだよ甘いの苦手だよ~という方、読み終わるのはまだ早いです。
外観
都心の一軒屋レストラン。ウッディな外観と豊富なグリーン。
エントランス。ピンボケすみません。年末なのでまだクリスマスツリーが。
クリスマス終了後にソッコー片づける日本とは違います。海外は大抵こんなかんじ。
店内
おしゃれで開放的な店内。
最初の席からの眺め。お、外にも席が。
せっかくなので、外席へのチェンジをお願いしました。にこやかなご対応に感謝。
1年の締めくくりにオープンエアのダイニングで夕食とは(嬉)
ちょっとした屋根があり小雨なら大丈夫そう。さて何食べようかな。
とっても美味しい
ひとことで言えば「エスニック」ですが、タイ料理とも台湾料理とも違う、独特の風味。
甘さとスパイスが共存し、味の広さがすんごい。
たとえばこれ。名前は忘れてしまいましたが、バナナの葉にくるまれた甘スパイシーな魚風味のホワイトソースに薄いパンが添えられています。
見た目は「?」ですが、食べると美味しい。。
和食が口の中でふんわりと「展開」していく味とすると、マレー料理は甘さとスパイシーさが「同時に投下」される感じ。そのあと、辛さがだだっと追っかけてきます。
か、カライ…。
こちらは、白身魚のカレー煮風 香草添え(私がつけた名前です)
「甘、香、辛!よくわからんけど美味しい…もうひとくち」
やっぱりわからない…美味しいのは間違いない。むむ、マレー料理、レベル高い。
羊のカレーについてきたライスと添え物。カレー画像はピンボケすぎて、却下。
本格インドカレーに通じるところがありますが、もっと甘さを推しています。南国は甘いです。
お米にはふんわり香りがついています。サフランライスみたい。
このカレーがたいへん美味しく、別のカレーもオーダー。
もうひとつのカレーのごはんセット。あまーく炊いたお米の上に、煮レーズンが。こ、このコメは、甘い…甘すぎる。
横の野菜はマレー的香の物。不思議な味。
「羊カレー&米たち」の方が美味でした。
デザートも超美味らしいですが、おなかいっぱい。
食べ過ぎはいけませぬ。ここでオーダーストップ。
ワインが豊富
イスラム教徒が多いマレーシアでは酒類の取扱いが少なめ。ワインを豊富に扱うダイニングは貴重な存在。加えてお肉もあるため西洋人が多く来店。この日も8割以上が西洋の方々でした。
ボトルでオーダーしたのはブルゴーニュのピノ・ノワール。年代は忘れてしまいました。2012くらい。
ミディアムとフルボディの中間くらいで飲みやすくエレガント。ピノの香りは高貴で繊細。渋みにも気品があふれフレンチにぴったり。
と思っていましたが、マレー料理にもよく合いました。口の中で文化が交差するエキサイティングな瞬間。
ボトルで3,000円ほど、日本より少し安いですね。マレーシアの物価は日本の半分以下ですがお酒は高めの設定。
価格帯は?
夫婦で訪問。
- おっさんのグラスワイン白 × 1
- ミネラルウォーター750ml × 1
- ボトルワイン(ピノ・ノワール)× 1
- 料理4~5品
合計12000円くらいでした。
どこにあるの?
KLの繁華街「ブキッビンタン(BUKIT BINTANG)」の大型ショッピングモール「パビリオン(PABILION KL SHOPPING)」から徒歩約15分。
みんな大好き、屋台街「ジャランアロー(Jalan Alor)」からは徒歩約10分。
行きは、かの有名な(笑)「ジャランアローの偽ミッキー」で手羽先を食べてから徒歩で。帰りは流しのタクシーでホテルに戻りました。
食事後、レストランを出ると…
この界隈はパブやバーが並び、KLでは異色の雰囲気。
予約方法
人気店、予約をおすすめします。英語のみですが、公式からTABLE APPでネット予約ができます。
TOP>RESERVATIONをクリック
日付と人数を入れると、予約時間が30分単位であらわれます。
満席の時間はカーソルが禁止マークになりクリックできません。ポチっとできる時間の中から選びます。
名前、メールアドレス、TELを入力し、Purpose(目的)をプルダウンで選択。
Dating、Birthday、Business meeting など。特別なリクエストがあれば英語で入力し送信。
このサイトでの予約が厳しい方は、マレーシアの個人旅行は少し苦労するかもしれません。
日本語は全く通じません、マレーなまりの「パキポキ英語」に日本語英語で応戦し、なんとなーく分かり合ってる状態。
マレーの人たちの「パキポキ英語」
たとえば「OK!」は「オキ!」、Are you OK?は「アーユ、オキ?」
最初はジョークかと思いましたが、宿泊フロントのおねえさんも「オッキ?」かわいい・・・。
お話をすると「パ キ ポキ パキ パ?」みたいに聞こえるので、親しみを込めてパキポキ英語と呼んでいます。
現地では夫婦でビミョーなイディオム力を結集してオーダー。1、2品は思ったのと少々違う料理がサーブ(笑)
おわりに
旅行、とくに海外では、ローカル飯も食べつつ、1回はその土地のファインダイニングを訪れるようにしています。
純粋に、旅先で美味しいものを食べたい。それから「いつものごはん」と「名店」両方を体験すると、より深く文化に触れることができるからです。
物価や為替レートによっては、一人2万円を超えてしまうこともありますし、逆でしたら数千円。全部「地球産」なのに面白いです。
このあと見た花火がこちら
Bijan . Bar & Restaurant . Fine Malay Cuisine
No 3 Jalan Ceylon 50200 Kuala Lumpur Malaysia
Tel + 603 2031 3575 Fax +603 2031 3576
定休日なし 16:30 – 23:00
Bijan公式 http://www.bijanrestaurant.com/