【天然の万能薬】タマヌオイルとは?肌への効果や副作用を完全解説

タマヌ(テリハボク)の実

切り傷やあらゆる肌トラブルを改善することから、ハワイやフィジーなどで「天然の万能薬」と言われてきたタマヌオイル。

とってもパワフルで肌へのよい作用がいっぱい。特に30~40代のエイジングが気になってきた方にイチオシです。

しかし個性的なオイルがゆえ、特性を知らずに使うとうまくいかないことが。

タマヌオイルを愛用しているアロマテラピーインストラクターが、肌への効果やメリットと合わせて、副作用やデメリットについても解説します。

肌プロフィール

アラフォー敏感乾燥肌。ケミカルに苦手な成分が多く、10代の頃から自然派オイルを使用。国産タマヌが配合されたオイルでのケアを2年ほど継続中。



タマヌオイルを使うメリットは?

2年ほどタマヌオイルを使っています。良いと思っている点はこちら(個人の感想)。

  • 目の周りの小じわが減った
  • ほうれい線が薄くなった
  • ファンデのシワ落ちが減った
  • 紫外線を浴びても赤くなりにくい
  • アイシャドウのノリUP

使いはじめは、アルガンのような「ハリ」に期待していたのですが、タマヌはハリよりも「シワ」「小じわ」「保湿」「紫外線」に強いようです。

自分は100%タマヌオイルを使用後、タマヌを含むブレンドオイルに移行したため複合効果もあるかもしれないです。

ただ、タマヌオイルを使いはじめてから明らかにシワと小じわが減りました。

タマヌオイルとは

パナシアシードタマヌオイル
タマヌオイル(沖縄産)

タマヌオイルとはタマヌの実(種子)を圧搾してつくられる天然の植物オイルです。色は鮮やかな黄色または緑色。特有の匂いがあり、ねっとりとしています。

例えるなら、マカダミアナッツオイルを濃縮してねっとりさせ、ナッツ系の匂いを最大限にアップ。そこに香辛料を足したような感じです。

決してホホバやスクワランのように使いやすいオイルではなく、有名とも言い難し。それでも効果の面で優れており、美容好きの方にはに試してほしいオイル。

搾油されたオイルの色は産地によって異なります。ベトナムなどアジア産のものはエメラルドグリーンのような鮮やかな緑色、沖縄産のものは黄色に近いことが多いです。

タマヌオイルの抽出方法

タマヌ(テリハボク)の種子
タマヌ(テリハボク)の種子

種子の中にある核を取り出し、乾燥させてから圧搾してオイルを抽出します。熱をかけないコールドプロセス(低温圧搾)で天然の成分がそのまま残ります。

高温圧搾を使うと大量に搾油できますが、熱で本来の成分が失われてしまいます。

低温圧搾はオリーブオイルでいうところの「エキストラバージン」で天然の成分がたっぷり。ゴールデンピュアオイルとも言われます。

圧搾した後は、ろ紙で濾して不純物を取り除き、タマヌオイルが完成します。

タマヌの木はどこにある?

タマヌの木(テリハボク)
海岸に自生するタマヌの木(沖縄)

ハワイ、サモア、フィジー、マレーシア、インドネシア、ベトナムなど太平洋の温かい島々で育ちます。和名はテリハボクといい、日本では沖縄に自生。

潮風に強く過酷な環境でも育つため、大東島では防風林として活躍。沖縄ではマンションの植栽や公園の木としても親しまれています。

タマヌオイルの成分

タマヌオイルにはたくさんの有効成分が含まれています。代表的なものは5つ。

  • トコトリエノール(重要)
  • リノール酸
  • オレイン酸
  • ステアリン酸
  • パルミチン酸

スーパービタミンEといわれる「トコトリエノール」、肌を美しく保つリノール酸をはじめ、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸がバランスよく含まれています。

こういった成分が絡み合って作用することで「天然の万能薬」と言われているのではと。特に重要な「トコトリエノール」と「リノール酸」について解説。

トコトリエノール

「スーパービタミンE」の別名をもつ抗酸化物質。エキストラバージンオリーブオイルの20倍以上の抗酸化力をもつという実験結果※1がでています。

さらに、化粧品の酸化防止に使われるトコフェロールとくらべて、50倍ほどの抗酸化活性があると言われており、肌や毛髪の健やかさを保つ作用についてもトコフェロールを大きく上回るとされています※2。

比較されているトコフェロールも非常に優秀で、少しの量で長期の防腐が可能。その数十倍の抗酸化作用をもつビタミンEがあること自体に驚きです。このトコトリエノールがタマヌの抗酸化パワーの源といわれています。

※1:光洋商会:ビタミン E としてのトコトリエノールの研究を先導する(PDF)
※2:太平洋諸島センター:タマヌオイル

リノール酸

リノール酸は皮膚の色素沈着をやわらげたり、ターンオーバーを促す作用のある脂肪酸。体内でつくることができず、外からの補給が欠かせません。

しかし、食品の中でもリノール酸が多いとされる牛乳やチーズですら1gあたり5.5mg程度しか含まれず、日本人には不足しがちな栄養素。

タマヌオイルにはリノール酸が20~30%ほども含まれており、定期的にタマヌオイルを使うことで野生のリノール酸を補給することができます。

肌への効果

タマヌオイルに期待できる、肌への主な作用は3つ。

  • 抗酸化作用(シミ・シワ・たるみ)
  • 抗炎症作用(傷などの回復)
  • 紫外線防止作用(シミ・日焼け防止)

導入部分でも触れましたが、自分の肌ではシワへのアプローチと、乾燥・紫外線からの保護を実感しています。

抗酸化作用(シミ・シワ・たるみ)

タマヌオイルには先ほど紹介したスーパービタミンE「トコトリエノール」が含まれるため抗酸化作用に優れ、シミやシワへのアプローチに向いています。

抗酸化はスキンケアの重要ポイント。酸化(=酸素と物質がくっつくこと)自体はわるいことではなく、酸化がないと地球の生き物はエネルギーを生み出せずに死んでしまいます。

しかし過剰な酸化ストレス=活性酸素はシミやシワの原因に。紫外線などの予防に加えて、抗酸化物質を取り入れると若々しさを保ちやすくなります。

抗炎症作用

ビーチに自生するタマヌの木

タマヌに含まれる「カロフィロライド」という成分による効果と考えられており、抗炎症作用や抗菌作用があると報告されています。

具体的にはかゆみの緩和や、やけどの回復があげられています。

自分は目頭がかゆくて触っているうちに、まぶたにおできのような水膨れができ、皮がむけました。目立つので美容外科の受診を考えたほど。

しかしタマヌのブレンドオイルを毎日塗ると、2週間できれいに復元。南の島の先住民たちが傷薬として使っていたことに納得です。

タマヌオイルの抗炎症作用・抗菌作用についてはしくみが完全には解明されていません。今後、論文の発表などがありましたら加筆します。

紫外線防止作用

海外の研究では、タマヌをはじめとした「テリハボク属」にはSPF値で18-22ほどの紫外線防止作用があると発表※3されています。

ハワイではマカダミアナッツやククイナッツのオイルを天然の日焼け止めとして赤ちゃんに使っていて、おなじ太平洋由来のタマヌに紫外線防止作用があっても不思議ではなく。

個人的には化粧水+日焼け止めで日に当たったときよりも、化粧水後にタマヌオイルも塗った時の方が、陽にあたっている時のヒリヒリ感と肌の赤味が抑えられました。

※3:NCBI:Cytoprotective effect against UV-induced DNA damage and oxidative stress: role of new biological UV filter

タマヌオイルの副作用は?

結論としては、スキンケアに使用した際の重大な副作用は報告されていません。ただし、ナッツアレルギーの方は使用を控えてください。

タマヌの実は食用にはならず、ピーナッツやクルミのように口から摂取することはありません。そのためアレルゲンとしての報告はありません。

しかし、ナッツ類のアレルギーがある方は他のオイルを選んでください。特に未精製のものは生の成分がたくさん残っており反応が出る可能性があります。

敏感肌の自分は未精製の100%タマヌオイルを顔にたくさん塗ると、少し赤みが出ました。副作用というよりは成分が濃いためと思われます。

タマヌオイルのような低温圧搾オイルには成分がみっちり。肌反応があっても驚くことではありません。

気になる「副作用」の観点では、大きなトラブルはまず発生しないと考えてよさそうです。敏感肌の方は少量から。

タマヌオイルの気になる点と解決方法

個人的に感じるデメリットは2点。

  • 独特の香り
  • のびにくい・低温で固まる

簡単に言うと「使いにくい」ここに集約されます。効能はものすごく良いけど、匂いが気になる上にまったくノビない。デメリットの詳細と解決方法を残しておきます。

デメリット① 独特の香り

例えるならばナッツ風味のカレー。香辛料を彷彿とさせる独特の香りがします。

しっかり香りがするのはピュアオイルの証。しかしスキンケアは香りも大事なので悩ましいところです。レビューにもこの点についての記載がよくあります。

香りの解決方法→精油を混ぜる

ローズウッド精油をブレンドしてみました。ハーバルなウッド調の奥からナッツのほのかな香りがたちこめ、ものすごく素敵な香りに変貌。

精油を足すのは難易度が高め。方法を残しておきますが、ご無理はなさらないでください。

肌に使用する際の精油濃度は1%以下。10mlのタマヌオイルに精油を足す場合は2滴まで、30mlのタマヌオイルに足す場合は6滴まで(ドロッパー1滴は0.05mlで計算)。

ブレンドにおすすめの精油はラベンダー、ティーツリー、ローズウッド、パルマローザなどのハーバル調です。

タマヌが入っているボトルに直接足すと、量を間違えたときに取り返しがつかなくなります。新しい瓶を用意するのがおすすめです。滅菌も忘れずに。

デメリット② のびにくい・低温で固まる

非常にねっとり。1滴を顔に広げたいと思っても全くのびず。かといって量を増やすとヌラヌラに。そして15℃以下になると固まります。

化粧水に1滴垂らしてみたところ、化粧水の香りが思いっきりタマヌになる上、分離もすごくて断念。そこで、他のキャリアオイル(天然の植物オイル)と混ぜてみました。

ノビの解決方法→他のキャリアオイルと混ぜる

精製されたスクワランと1:1で混ぜたところ使用感はかなり改善されました。手のひらで調合できて簡単。

タマヌ100%とミックスするとしたら、未精製のものよりも精製済みのオイルの方が使用感がよくなると思います。

タマヌと混ぜるのに適したキャリアオイル

  • スクワラン
  • ホホバオイル
  • スイートアーモンド
  • マカダミアナッツ

おすすめの国産タマヌオイル

海外・国内とバリエーションがあるタマヌオイル。個人的なおすすめは沖縄産。

中でも好きなのは石垣産のこちら。丁寧な手仕事で絞られた高品質タマヌオイル。

手間がかかっている分バリューではありませんが、せっかくピュアオイルを選ぶなら品質にもこだわりたいところ。

さいごに

最初は香りにびっくり。しかし小じわやほうれい線などのエイジンケアができる上、肌ダメージの回復とUV対策もできるという万能っぷりで大好きに。

タマヌの木は厳しい環境でも無農薬で育つため、太平洋の先住民たちが愛用してきたものと同じエネルギーをいただくことができます。

海と風と太陽の恵みがつまったタマヌオイルでのスキンケア。植物オイルが好きな方はぜひ一度お試しを。