コスメ探究歴20余年ではじめて、心を揺さぶられるチークに出逢いました。
美しく、妖艶。
それでいて、ニュートラル。
不思議なカラーを肌にのせると、表情にほのかな彩と光。
大人肌をさらに高みへ引き上げる、底力がハンパないチーク。
普段はコスメの色モノは書きませんが、感動したので記します。
SUQQU「ピュアカラーブラッシュ」09彩陽炎(AYAKAGEROU)
もう、すんごいです。
ひとはけで、品が舞い降りる。
重すぎない、軽すぎない。
肌と一体になって、色以上のものを引き出す。
ブルベ肌におすすめですが、イエベさんもいけそうなカラー。
手持ちチークの雰囲気を変えたり、ちょっと艶っぽい大人顔をめざすときなど、幅広く活躍しそう。
カバマではBO分類のブルベ冬。
チークは学生時代のブルジョワにはじまり、ジバンシィプリズム、NARS、イプサ4色パレット、アディクション、エレガンス、江原道、ミネラル系多数…どれをのせてもコレキター!はありませんでした。
ブルベの鉄板といわれたシュウのラベンダー、クリニークのパンジーポップもいまいち。
30代前半まではピンク系で凌いだものの、大人になると顔と色が合わず(悲)
エレガンスのレッドを購入するも、しっかりめの顔に高発色レッドは重い(困)
面長でチークは必須、どうしよ。
という状態。
大人イエベさんには「ベージュ」という素敵な選択肢があると思います。
しかしブルベにベージュはむずかしく、試しては玉砕。
そんなとき、コスメ通の友が教えてくれたSUQQUの2018春新色。
WEBで見た瞬間、息をのみました。
こんな美しいグラデの赤味よせベージュカラー、あった?ないない!
数時間後には先行発売中の阪急うめだへ。
色感
黄味をほとんど感じない、赤味のあるニュートラルカラー。不思議なことに何色かわからんのです。
レンガっぽいような気もするし、ヘルシー肌のように見えることも。と思えば落ち着いたベージュ系にも。
公式サイトではライトブラウン×シアーベージュとされており
- メインカラー:モダンでクールな印象のライトブラウン
- ハイライトカラー:やや赤みのあるベージュ
洗練されたスタイリッシュな印象に。
というキャッチ通り、都会的な仕上がり。甘さ・フェミニンさはなく、知的な印象。
グラデーションは大別して3色。
- 左のメインカラー:しっかり色づく。透け感とほのかな軽さもあり
- 中間色:ピンポイントで取るのは難しい、濃さの調整役
- 右のハイライト:若干黄味あり。濃さの調整・ハイライトなど自由に。光を集め、軽やか
質感
どのカラーも軽く、のっぺり感はなし。色が薄くなるほどシアー感増し。全色オイルベースでしっとり。
驚いたのは、陰影カラーでありながら、頬のハリも出ること。いい仕事しすぎです。
やわらかく、ブラシでガシガシ掘るのはやめよう、と思える繊細さ。
BAさんによる仕上げ方
チークを目立たせたくない、自然に入れたい。というリクエストに対し、BAさんの回答は
筆を「中心から外」ではなく
「外から中に、サッ、サッ」
そうすることにより、
「前から見るとチークが目立ちすぎず、横顔には陰影がでますよ」
なるほど。
BAさんのつけ方。
中くらいの筆で中央付近をカシカシっと2~3往復し、外から中へサッ、サッ。それを3回ほど繰り返す。
チークがしっかり入りつつ、クセのない仕上がり。
好みより濃いけど、この仕上がりもよろしいでございます。
ほうほう、たしかにいい感じの横顔。沈黙していれば仕事できそ。
勉強になりました!ご教授ありがとうございます。
それを踏まえた仕上げ方
好みの仕上がりはリップに重点、チークは抜け感がほしい。
ハイライト以外の部分をブラシで軽く1~2往復させ、外から内側にサッ、サッ。
明るめブルベでチークが目立つ肌。メインカラーは威力があるので、慎重に。
う・す・い・か・も? くらいで鏡を引き、左右の微調整。
最後にハイライトをチークの上側からこめかみに向かって真横に(面長は横に長くなりたい→横のラインをアピール/過去イプサのBAさんにご教授いただく)。
顔の中央側にもぼかしのハイライトを入れると、素敵なシアー感むなしく、頬の毛穴が目立ちます。アラが気になるなーって方は目の下にとどめるのをおすすめします。
たまご肌の方は全体にふわっとまぶし、ぷっくりシアー感をお楽しみいただけます。
2018.01.19追記 ブラシについて
最初は10年来のオツキアイ、NARSの「カブキ・ヤチヨ」を使用。毛質は固めですが、藤製の軸が持ちやすくてロングラン。
でも、ちょっと余分に取れるんだよなぁとぼやきつつ。
付属ブラシを試したら、意外に大活躍。
小さいため、欲しい色だけを取れる。特に、ハイライトをきれいに拾えます。
2回目からは、付属のブラシだけで仕上げています。いろいろ試してみようと思います。
2019.12.19追記 ブラシについて その2
RMKのチークブラシがドンピシャでした。柔らかい粉質には肌あたりの優しいブラシが合う模様。
色モチ
BAさんの仕上げでは、夜中まで完全にそのまま。自分流の「薄め乗せ」ではすこし退色あり。
やはり重ねる方がスタミナが増しますね。
抜け感とモチを両立させる塗り方を研究します。
2018.01.28追記
本品を教えてくれた友に相談。
友は「どんなカラーも吸収するイエベ秋」な故、発色とモチにめちゃ詳しい。
で、モチUPには「重ねて磨く」が大事だそうで。磨きか!OKありがとう。
メインカラーを重ね塗り&ハイライトで磨くとモチが格段にUP。
しかし、黄味寄りのハイライトで磨くとブルベ肌がくすむ。あと一歩。
自分的最高の仕上げ方
いろいろ試したあげく、ここに着地。
「明るく見えるチークを正面上方に」
「彩陽炎を頬の広い部分に」
中村アンちゃんのメイクを参考に。
アンちゃんはパールピンク×ベージュの組合せで、正面はヘルシーではつらつ、横顔には大人の雰囲気も。
とってもお似合いでした。
これを取り入れ、正面にはエレガンスのレッド。(エモーショナルフェイスRD301)
ブルベが明るく見えるカラーですが、頬全体には濃ゆい。
SUQQUの登場でフリマ行き寸前でした。セーフ。
こんな風に入れています。
- ピンク:エレガンス
- ブラウン:スック
自然に見えるよう、ふたつでひとつのチークになるように。
面長特有の間延びもカバーでき、顔が引き締まって見えます。
スックは定番とし、合わせる色を変えて楽しむこともできそう。
ちなみにエレガンスはノンパール、多少パール感アリの方が合わせ技向き。
2019.12.19追記
SHISEIDO インナーグロウ チークパウダー 04(Aura Pink)とも相性よしです。
ピンク系、レッド系のチークは何でも合うと思います。
イエベさんはどうする
ハイライトで磨きまくれば、イエベさんにも馴染むと思います。
片減りが気になるなら、手持ちの黄味寄りベージュを重ねる方法も。
こんな方に似合いそう
スック単品で使うとしたら…
- ダークカラーのヘアスタイル
- スーツなどフォーマルな服装が多い
- 私服は甘より辛・都会的なカジュアル
- 知的な眼鏡・サングラスがお似合い
面接や目上の方とのお食事、ビジネスシーン、化粧っぽさを出し過ぎたくないときにも。
かといって冷たい感じはなく、色気もあるんですよ。心憎い…トコトンできるヤツです。
他色との組み合わせで、使えるシーンは無限大に。
ケース
まさかの金属製?と間違えるほど薄く高級感あり。
プラケースもここまで来たかと。
上半分はネイビーブラック?ブラック?
下半分はゴールド。
蝶番の動きもなめらかで、スムースな開け閉め。
付属のブラシも肌あたりがよく、やわらか。出先で重宝しそう。
価格
6,050円(税込)
色モノをたくさん持つと疲れる&ごちゃつくので、パーツごとにひとつを飽きるまで使います。お値段より、好きかどうか。
粉は繊細ながら、プレスは固め。減りはどうでしょうか。
2018.01.28追記
結局エレガンスとの合わせ技になり、チークの在庫はふたつに。
→その後、上記SHISEIDOのチークが台頭。エレガンスはご勇退。
総評
20数年かかり、感動を覚えるチークと出逢いました。
ブルベ冬敏感肌というのが大きい理由でしょうが、喜びひとしお。
MY定番になってくれたらと思っています。
こんな方におすすめ
- 大人ブルベに合うチークを探している
- 色気のあるニュアンスカラーがほしい
- 化粧品はパケや見た目にもこだわりたい
2023.05追記
発売から時が経ち、送料込で公式よりお安くなる楽天ショップが登場。
2018年の発売当初は2000円ほどの上乗せショップもちらほら。SUQQUは地方の直営店が少ないため、ECサイトでの割引販売は好感が持てます。
余談。
同ブランドのホワイトティーの香りのミスト(センティッドハイドレイティングミスト)を最後に振りかけていただきました。
香りのクオリティに驚愕。
よくある合成モノや、とりあえず人気の精油入れました。ではなく相当なプロが見繕ったのでは?
と思って調べたら「麻布 香雅堂」のご監修とのことで。恐れ入りました。
60ml 税込5,400円。いいお値段ですが、香りの格調を考えたら妥当です。
引き続き、SUQQUに注目。