こんにちは、アロマテラピーインストラクターのつちです。
アロマテラピー検定に向けて香りテストの勉強をはじめたけど、これでいいの?実際の試験ってどんな感じ?いろんな疑問が湧くと思います。
試験は「傾向と対策」あるのみ。香りテストで確実に加点いただけるよう、まとめます!
目次
香りテストは何問?
2017年までは1級・2級ともに2問、今後も2問体制がつづくと思われます。
あらかじめ決められた精油から出題されます。対象となる精油は2級が10種、1級は17種。具体的な精油を見てみましょう。
香りテストに出る精油(2級)
10種類の精油が対象です。
精油名 | 精油名 |
---|---|
イランイラン | ペパーミント |
オレンジ・スイート | ユーカリ |
ジュニパーベリー | ラベンダー |
ゼラニウム | レモン |
ティーツリー | ローズマリー |
香りテストに出る精油(1級)
1級は2級の10種+7種で合計17種。青字が1級で追加される精油です。
精油名 | 精油名 |
---|---|
イランイラン | ペパーミント |
オレンジ・スイート | ユーカリ |
ジュニパーベリー | ラベンダー |
ゼラニウム | レモン |
ティーツリー | ローズマリー |
フランキンセンス | カモミール・ローマン |
ベルガモット | グレープフルーツ |
スイートマジョラム | レモングラス |
クラリセージ |
1級は17種もあるの…と心配になるかもしれませんが、心配ご無用。嗅覚は覚えのよい器官、練習すれば誰でも嗅ぎ分けができるようになります。
まずは試験当日がどんな様子で進むかをご案内。
試験当日の様子
試験会場では精油の入った小瓶が1人につき1セット (2本) ずつ配布されます。試験開始後、自分でフタを開けて香りを確認。
最初に香りテストから始めてもいいですし、他の問題を解いてからでもOK。自分が受験したときは、ほぼ全員が香りテストからはじめていたと思います。
香りテスト用の小瓶は試験終了まで手元にあり、何度でも嗅ぎ直しができます。
出題の傾向
出題は2問、2つの精油を嗅ぎます。傾向としては「似たもの2本にはならない」ここがポイントです。
このようには出題されないはずです(一例)
- 1問目:ユーカリ
- 2問目:ペパーミント
どちらも1.8シネオールを含むスースー系。香りが似ています。
では、どういう出し方かというと(一例/こうなるとは限りません)
- 1問目:フローラル系
- 2問目:柑橘系
このように、異なるグループの精油から1本ずつ出題されています。
ちなみに私が受験したときは
- 1問目:フローラル系(シソ科)
- 2問目:グリーン系(フトモモ科)
どちらも特徴的な香り、1発でわかりました。正解が発表されないため確かめられませんが、合っていると思います。
ここまでで、香りテストのイメージはつきましたか?
それでは一発で嗅ぎ分ける方法をマスターしましょう。
ポイントは
- 親しんでいる精油から
- 一度に全部覚えようとしない
- リラックス
もし1級を受験する方が「17種をカンペキに覚える」と思ってしまうと「できるのかな?」と不安になると思います。不安を感じてもメリットはなく、ただネガティブになるだけ。
私自身、試験の前は暗記にいそがしく、香りテスト対策の時間があまりとれませんでした。試験が迫る中、楽しく取り組むためにはどうしたら?と考えた方法があります。
親しみのある精油から
コツは、香りを覚えなければいけない精油を減らしていくこと。得意な精油は高確率で当てられるはずです。そういったものは「マスター済」として一旦よけてもいいと思います。
「マスター済」かどうかの判断はどうやってするのかというと
- すぐわかる
- 他の香りを嗅いだ後でもわかる
- 似た香りを嗅いだ後でもわかる
他の香りや同じ系統の精油(フローラル系、柑橘系など同グループの精油)を嗅いだあとでも当てられるなら「マスター済」にしてもいいと思います。
たとえば、1級を受験する方で「イランイラン、オレンジスイート、レモン」この3つが得意な香りであれば一旦香りテストの練習からよけて「覚えるものが3つ減った=残り15種」とします。
香りテストは嗅覚だけではなく心理戦、プレッシャーがかかると鼻が鈍るので、心の負担を軽くしていく作戦です。
一度に全部覚えようとしない
一気に覚えようとすると、嗅ぎ過ぎて鼻がおかしくなります。自分も試験前にやり過ぎて吐き気を覚えました。こんなことでは楽しいはずのアロマが台無し。
マスターする精油の目安は1日3~5種類。異なるグループの香りでまとめると嗅ぎ分けが楽になり、同グループでまとめると嗅覚の疲労が大きくなります。
どのみち試験では同グループの嗅ぎ分けは出ないと思われます、最初のうちは無理をせず異なるグループでの嗅ぎ分け練習をおすすめします。
覚えるときの組み合わせの例(1級を想定)
1日目
- イランイラン
- ペパーミント
- オレンジ・スイート
- レモンググラス
- フランキンセンス
2日目
- ユーカリ
- レモン
- カモミール・ローマン
- ローズマリー
3日目
- ジュニパー
- ゼラニウム
- ベルガモット
- クラリセージ
4日目
- ティーツリー
- グレープフルーツ
- マジョラム
- ラベンダー
上記は一例、分け方はお好みで。いきなり17種を嗅ぐと脳が混乱してきもちわるくなります。はやる気持ちを抑えつつ、日を分けて覚えるのがオススメです。
試験直前で日を分ける時間がないんですけど!という方は朝、昼、夜など1日のうちで分けるといいと思います。一度の練習に詰め込まないのがポイント。
リラックスして覚える
ここはとっても大事です。焦って覚えようとすると脳に「香りを覚えること=ストレス」とインプットされてしまい、はかどらないのです。
逆に、楽しい気持ちで取り組むと「香り=楽しい」といい循環が訪れます。アロマテラピー検定を受けようとした方のほとんどは香りが好きだと思います。その気持のままで取り組めたら最高。
練習前に好きな音楽を聞いたり、ハーブティーを淹れたりと、自分がリラックスできる環境をつくるのがおすすめです。
もし、思うように覚えられないとしても「今日の練習で合格に近づいた」「明日はきっとできる」とポジティブ変換。
最後の仕上げ
だいたいマスターしたなと思ったら仕上げに入ります。全種類をランダムに嗅いで香りを当てます。誰かに瓶を嗅がせてもらい正誤を教えてもらえると楽です。
ここでハズした精油をピックアップして練習。
ユーカリ、ペパーミント、ティーツリーなど同グループの精油は間違えやすいですが、本番で一緒に出題されることはないはずです。
ランダム嗅ぎで全部当てられれば準備は万端!香りテストはどんと来いです。
より精度を高めたい方
同グループ精油の嗅ぎ分けを練習。先ほどの「ユーカリ、ティーツリー、ペパーミント」のスースー系と柑橘系、マジョラムとクラリセージなども間違えやすいです。
ここまでやると完璧。あとは鼻の調子を整えて臨むだけ!
風邪や鼻炎に気をつけて
せっかく香りをマスターしても、当日鼻が詰まると悲惨です。体調管理も試験のうち。
当日は無臭で参上
当日は香料をつけずに家を出るとよいと思います。香りが強い柔軟剤なども控えると周りにも親切。ヘアオイル、ハンドクリームなども気をつけるとよいです。
ギリギリまで香りテストの勉強をしたいからと、精油を持ち込むのはハイリスク。もし会場でこぼしたら他の受験者にも迷惑になってしまいます。
アロマテラピー検定では、香りの気遣いもできると素敵ですね。
さいごに
試験が近づき、焦りを感じている方へ。いまだに覚えられない精油があるかも?「どうしよう、覚えられない!」と思うと、覚えられないスパイラルに陥ります。
どんな香りも楽勝~!だってアロマ好きだもん。くらいがちょうどよいです。
もし準備不足で当日を迎えてしまったら「気にしない」これが最良と思います。勉強不足の事実は変えられなくても、心の在り方は一瞬で変えられます。
香りテストが不正解でも合格はできますし、アロマテラピー検定は何度でも受験できます。好きではじめたアロマ、楽しんで勉強できるといいですね。
みなさんの合格を心からお祈りしています!