濃厚で不思議な香り。タマヌオイルの成分と使い方の注意点

アロマテラピーインストラクターのつちです。エイジングケアや肌トラブルに活躍するタマヌオイル。

タマヌの木はあたたかい太平洋の島々で育ち、実から採れるオイルには大きなパワーが含まれています。

しかしその濃厚さゆえ、使うときには注意した方がよい点も。

このオイルが気になる方のために、成分と顔への使い方・注意点をまとめておきます。

ようこそ、タマヌオイルの世界へ!



どんなオイル?

ひとことで言うと、パワフルですごく効く。でも香りや使用感にはひとクセありで、工夫して使うとなおよし。

タマヌオイルはタマヌの実(種子)を圧搾してつくられます。

和名はテリハボク。日本では古来より沖縄に自生しています。潮風に強く、過酷な環境でも育つことから防風林としても活躍。

こんな感じで海辺でも元気に育ち、台風が来ても耐え抜きます。

タマヌの木(テリハボク)

沖縄のタマヌの木(テリハボク)

ハワイやフィジーなどの太平洋の島々では切り傷や肌のトラブルに役立つ「天然の万能薬」と言われてきたオイル。

調べてみると抗酸化作用をはじめ、肌のケアによい成分がぎっしり。これはすごいということで、国内でも製品化されるようになりました。

100%のタマヌオイルは黄金色。ナッツから採れるオイルに似ています。

タマヌオイルの抽出方法

タマヌ(テリハボク)の種子

種子の中にある核を取り出し、乾燥させてから常温で圧搾してオイルを抽出します。

熱をかけずにコールドプロセスで抽出されるので、天然の成分がそのまま残ります。効きそう。

タマヌオイルの成分

タマヌオイルに含まれる主な成分は…

  • トコトリエノール(重要)
  • リノール酸
  • オレイン酸
  • ステアリン酸
  • パルミチン酸

スーパービタミンEといわれる「トコトリエノール」、肌を美しく保つリノール酸をはじめ、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸がバランスよく含まれています。

こういった成分が絡み合って作用することで「天然の万能薬」と言われているのではと。上記のうち2つの成分を簡単に解説。

トコトリエノール

別名スーパービタミンE。エキストラバージンオリーブオイルの20倍以上の抗酸化力をもつという実験結果※1がでています。

化粧品の酸化防止に使われるトコフェロールにくらべて、抗酸化活性が50倍ほどもあると言われています。しかも天然の成分で安心。

さらに、肌や毛髪の健やかさを保つ作用はトコフェロールを大きく上回るとされています※2。

リノール酸

リノール酸は皮膚の色素沈着をやわらげたり、ターンオーバーを促す作用のある美肌の脂肪酸。

体内でつくることができないので、外から採ることに。タマヌオイルにはリノール酸が多く、20~30%ほども含まれています。

自力で作れない成分はぜひともスキンケアに取り入れたいところ。

肌への作用

タマヌオイルに期待できる肌への主な作用は3つ。

  • 抗酸化作用
  • 抗炎症作用
  • 紫外線防止作用

実際に使ってみて、自分の肌ではシワへのアプローチと弾力、紫外線を浴びたあとの肌復活に効果を感じました。

くすみにも効果がある気がします。切り傷は若い頃のようにキレイに治ってちょっとびっくり。

抗酸化作用

ストレスや活性酸素にさらされがちな現代、年齢にかかわらず抗酸化はスキンケアの最重要ポイント。

この抗酸化作用は先ほど紹介したスーパービタミンE「トコトリエノール」に由来しています。抗酸化だけでもすごくありがたい。

抗炎症作用

かゆみをやわらげたり、やけどの皮膚の回復によいとされています。古くから太平洋の島々では切り傷や擦り傷ができた際にタマヌオイルを活用してきました。

これはタマヌに含まれるカロフィロライドなどの作用によるものと考えられていて、抗炎症作用や抗菌作用があると報告されています。ニキビや虫さされの赤みが引いたという話も。

紫外線防止作用

海外の研究では、タマヌをはじめとした「テリハボク属」にはSPF値で18-22ほどの紫外線防止作用があると発表※されています。

ハワイなどではマカダミアナッツやククイナッツのオイルを天然の日焼け止めとして赤ちゃんに使っていて、タマヌに同様の作用があるとされるのは納得できます。

実際に住んでわかったのが、本州と沖縄の暑さの違い。本州はアスファルトの照り返しと室外機の熱風。

沖縄は太陽のレーザービームで焼かれる感じです。1月でも肌がチリチリ。

その太陽と海風のもとで実をつけるタマヌ、相当なパワーが秘められているかと。

タマヌオイルの注意点

と、成分面ではメリットしかないように思えるタマヌオイル。ここで注意点とそれを踏まえた使い方を。

非常にねっとり

粘度が高く、ねっとりしています。1滴を顔に広げたいと思っても、なかなかのびず。

量を増やすとヌラヌラに。手のひらで化粧水を広げてからタマヌオイルを1滴落とすと伸びやすくなります。

しかし、化粧水の香りが思いっきりタマヌになります。

独特の香り

最大の難関。なんというかナッツ風味のカレー、香辛料っぽい。

え??と思うかもですが、かなり奥深い独特の香り。不快ではなく許容範囲ではありますが、顔に塗ると気になる方多数だと思います。

しっかり香りがする=ピュアオイルの証。しかしスキンケアは香りも大事、最初はちょっと困惑しました。

使用量に気をつける

若返りたい一心でたくさん塗ると毛穴づまりが。一滴でも相当なパワーがあり、たくさん塗る必要はないようです。

費用対効果がよいということで、むしろメリットといえそうです。

たっぷりと顔全体に広げたい方、オイルマッサージが好きな方には物足りなく感じるかも。

それらを踏まえた使い方

粘度と香りの調整のために、他のキャリアオイルと混ぜることに。

精製されたスクワランと1:1で混ぜたところ、使用感はかなり改善。しかも1滴ずつで十分でお得。

タマヌ100%とミックスするとしたら、未精製のものよりも精製済みのライトなオイルの方が使用感がよくなると思います。

スクワラン、ホホバ(精製済)、スイートアーモンド(精製済)、マカダミアナッツ(精製済)あたりでしょうか。

キャリアオイルと混ぜるだけなら手のひら調合でもよさそう。

精油を混ぜる場合

さらに精油を混ぜると香りもよくなり、美肌作用も増して大満足。

肌に使用する場合の精油濃度は1%以下が望ましいです。

たとえば10mlのタマヌオイルに精油を混ぜる場合は、ドロッパー1~2滴が上限。ドロッパー1滴は約0.05mlです。

敏感肌の方は希釈された精油を使う方がよいかも?

ネロリやローズなどの高価な精油はアプリコットオイルなどで希釈されたものが販売されています。こういった希釈オイルを使うと少しくらい量を間違えても大丈夫。

タマヌが入っているボトルに直接足してしまうと、量を間違えたときに取り返しがつかないので、精油も入れるときは新しく瓶を用意するのがおすすめです。

個人的に好きな美肌の精油は、ネロリ、ローズ、ローズウッド、パルマローザ。

組み合わせはその時によりますが、これらの精油をキャリアオイルに加えると翌朝の肌が全然違います。

実際に使ったタマヌオイル

パナシアシードタマヌオイル 沖縄産無農薬

パナシアシードの「ゴールデンピュアタマヌオイル」。沖縄産の無農薬テリハボク(タマヌ)の実から手作業のコールドプロセス製法で搾油された100%沖縄産のオイル。

タマヌそのもののパワーを感じることができます。海外産もありますが、個人的には国産無農薬が好きです。

さいごに

最初は香りにびっくり。しかしエイジングケアができ、肌ダメージの回復をしながらUV対策もできるという万能っぷりで大ファンに。

今は沖縄産のタマヌオイルと他のキャリアオイルやオーガニック精油を混ぜたオリジナルレシピを製品化しようと奮闘中です。

完成しましたらアロマトリップのオンラインショップでも販売すると思います。また報告します!

可能性が広がりそうなタマヌオイルのスキンケア。植物オイルが好きな方はぜひ一度お試しを。

2020.04.12追記

沖縄産の無農薬タマヌオイルをつかったオリジナルの美容オイルが完成しました!

つちが運営しているオンラインショップよりご覧いただけます。

~参考URL~

※1:光洋商会:ビタミン E としてのトコトリエノールの研究を先導する(PDF)
※2:太平洋諸島センター:タマヌオイル
※3:NCBI:Cytoprotective effect against UV-induced DNA damage and oxidative stress: role of new biological UV filter.